12年間過ごしてきたこの家ともお別れ。

私は寂しい気持ちもあったが
おばあちゃんの家で暮らせる嬉しさでいっぱいだった。

おばあちゃんの家にはおばあちゃんの恋人がいた。

結婚してないけど一緒に暮らしてる恋人。

おばあちゃんの恋人は優しくて
何でも作れて動物も大好きでいっぱい飼ってて
おばあちゃんの家は動物園みたいで
私達は、その恋人のことが大好きだった。

本当のおじいちゃんじゃないけど
おじいちゃんって呼んで親しんでた。

そんなおじいちゃんが
まさかあんな酷いことするなんて想像もしてなかった。


引っ越しの片付けも一段落し
私達姉妹は動物たちとたくさん遊んだ。

畑で野菜や果物の収穫したり。

山の中に入りタケノコほったり
探検したりした。

とっても楽しかった。


おばあちゃん家はド田舎だから
近所が遠く離れてて気兼ねなく伸び伸びと過ごすことができた。

だから1日があっという間に終わり
時間がいくらあっても足りなかった。

けど、そんな生活も長くは続かなかった。

私の人生はまた転落しはじめた。