それから三日経ったある日。



まだ夏休みが終わるまで二週間近く残っていたから勉強をしないといけなかったけど、どうしようもなく颯汰に会いたくなった。



またねって言ったはずなのに、まだ夏休み中だからって会える気がして



甘く見ていたと思う。



私がこの三日間元気がなかったから、親に心配されて事情を話すとお父さんが真っ先に口を開いた。



「そんなことを考えるなら、連絡して家に行けばいいだろう。


じゃないと優梨は夏休みの間ずっと引きずるのか?」



その言葉で目が覚めたような気がして、私は颯汰に電話をかけてみた。



繋がったけど、コールの音が鳴るだけで颯汰は出ない。



何回かけても同じだった。