玲音side

俺のクラスは、2年A組だった。

廊下にも聞こえてくるほど、騒がしかった教室が、先生と俺が入った瞬間、静まり帰った。

女子の目線が熱い。

そんななか、1人の女の子と目があった。

腰くらいまで伸びた、茶色のゆるふわっとした髪を二つ結びにしてて、雰囲気ととてもあっていた。

微笑みかけてくれたけど、瞳は、闇だった。



そして不思議とその闇を取り払ったら、きれいな瞳をしてるんだろうな、俺が闇を取り払ってあげたいと思った。


今思えば、俺の初めての一目惚れだった。