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天上から、白いヒラヒラが降ってくる。

――雪?

……っていうか、むしろ逆。

ひとひらつかむと、


「熱っ」


とけるどころか火傷した。


「大丈夫?」


見上げると、
天空に広がる無数の星。
それを、かき消すように咲く灼熱の花。


ドォオ……ンッ!


残光を背に“その人”が照らし出されると、

切なくて、
涙が溢れ出しそうになるのに、

私は、この愛しい姿に覚えがない。

心配そうに、わたしの手のひらを覗き込む。
少しクセのある髪……


ドクンッ!


瞬間、あたしの心臓が跳ねた。
手のひらに“その人”の唇が触れる。


(せ…んせ……)

――先生?先生なの!?この人。


「凪紗(なぎさ)……」


――違う……


違うの、私…っ
凪紗ってひとじゃないっ!!


そっと、重なる唇。
伝わってくる体温。

深い、大人のキス……


「…ふぁ…あ…」


自分の声じゃない甘ったるい声が、頭の中で反響した。



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