本当はだいぶ前から起きていた



玲愛が私を部屋に運べばと言い出した時から



だけどタイミングがなくて起きれなかった



玲愛が出ていったあと零央さんは大きい独り言を呟くし...



別れるという決断をする俺を許せ、なんて言われたって嫌だよ



私はここで言うか言わないか迷ったけど、ここで言わないといつ言えるのかわからないから言うことにした



咲愛「私は、別れたくはありません」



零央さんは私が起きていることにそれからようやく自分が声に出してしまっていたことに気がついたようだった



零央「だけどな、俺が今からする仕事は安全とは言えないんだ、もしかしたら咲愛を危険な目に合わせることになる時が来るかもしれない


好きでもない男のためにそこまでする必要はないだろう?」



好きでもない男、か



もうどうにでもなれ、ね



咲愛「私は、好きですよ?


零央さんはどうかわかりませんが、少なくとも3週間前に絡まれているところを助けてくれたあなたがその日からずっと好きでしたよ」



零央「...俺だと気づいていたんだな」



口調が変わってる...




まぁ、そっちの零央さんも好きっていうかどんな零央さんでも好きなんだけど...



零央「少し、法務大臣に相談事があるから言ってくる」



上手い具合にはぐらかされたな...



まぁ、いいか



ちゃんと伝えられたことに後悔はないし...