「ユージさん」



今まで口を閉ざしていた平野が
口を開く。


いつものように緊迫感のない声。


「ユージさん。


中村巡査は私の大切な部下です。



そしてユージさん曰く
横田君も、、、」



平野はちらっと横田を横目で見る。



「横田君は同僚以上の感情を
中村巡査に抱いているようだ。


本人に確かめたわけではないんだが、、、」



横田は表情を崩さず
ユージを睨み続けている。