シェリルは腰に重みを感じて目を開けた。


レオン様……。


レオンが自分を抱きしめるように眠っていたのだ。


あの時、あたしはもう死を待つだけだった。


どうして生きているのかわからないが、レオン様の寝顔が見られて嬉しかった。


その時、レオンの目蓋がゆっくり開いた。


「シェリル、目が覚めたのか」


「レオン……様……」


レオンに優しく微笑まれて心が温かくなった。