「へぇ、こういうお話だったんだ」

「うん。結構深い話だったね」

私はなにも言わないで頷いた。

ガチャンッ

私が頷くのと同時に、誰かが帰ってきた。

「ただいまぁ!」

「おかえり!」

帰ってきたのは、奏ちゃんだった。でも、会長がいなかった。2人はいつも一緒だから、てっきり帰るのも一緒なのかと思ってた……。
あ、会長って生徒会だもんね、忙しいよね。それも、生徒会長だしね。それに、もうすぐ大イベントあるしね。

「恋咲ちゃん、図書館行かない?」

「え?」

「ロミジュリのこと、もう少し詳しく調べに行こう?」

「あ、いいよ!」