あれからほんの少しの事だった。

みずきはまだ震えているが、さっきとはだいぶ落ち着いてきたみたいで、だけれどまだ、顔は膝に埋めている。

みのりはそんなみずきの背中をさすっている。

私と正木は、「恐らくこの四人がチームだよね」

と二人で納得した。


──ピンポンパンポン。

また……。ドクン、と心臓が跳ねる。

私は辺りを慌てて見渡す。

私はさっきの携帯に時間があるかもしれない
と思って、携帯を取り出す。

「もう十分たってる……!!」

私の声とほぼ重なって、アナウンスは鳴った。

《チーム確認は済ませましたか?
最初の鬼を投下します。
なお、民家に侵入することは禁止となっています》

全て一息で喋り終えると、アナウンスはブチッ、という音を立てて消えた。

その声はもしかしたら人間の声ではないのかも。

作ったような、人間だとしても加工でほとんど誤魔化されてしまっている。