シュヴァイネル家の面々と自分のパーティー用の服が何とか形になり、あとは本縫いのみとなった頃。
シャノンさんの旦那さんとその息子さんがやって来た。

シャノンさんの旦那さんはビアゴさん、二人の息子はゼアン君という、可愛らしい五歳児だ。


「初めまして、モネさん。シャノンの夫のビアゴです。こちらが僕らの息子のゼアン」

「はじめまして、モネお姉ちゃん。よろしくお願いします」


ペコッと頭を下げる愛らしい姿にもう、メロメロだ。


「初めまして、ゼアン君。私はモネ。二週間前にこのシュヴァイネル家に迎え入れてもらったの。シャノンさんの妹になったから、本当に叔母さんになるけど。ゼアン君の呼びやすい呼び方で呼んでね?」


そう伝えると、ゼアンくんはニコニコと笑いながら


「モネ姉様って呼ぶね!」


と元気にお返事をしてくれた。
本当に可愛い!!


「それでは、ビアゴさんとゼアン君。採寸済ませましょうか?」


インテリ系イケメンの義兄と愛くるしい甥っ子を目にした私は採寸用の布計りを片手に目をランランとさせたのは言うまでもない。


ゼアン君が不思議な顔をするので、シャノンさんが説明してくれた。


「ゼアン、母様の今日の格好どうかしら?」

「いつものお仕事の服も格好いいけど、今日の母様はとってもキレイです!」