僕は彼女との初めてのデートで相当気持ちが フワついていたのだろう。 いつもならしっかり見ている信号を、 その日は無視してしまったのだ。 もう気付いた時には当然遅く、 僕は車に勢いよく跳ねられ 空中を舞って吹っ飛んだ。 全身が痛くて動けない。 薄れゆく意識の中で僕が 最後に見た人混みの中には… 彼女が呆然としながら立っていた。