「梨穂〜お願い!合コンいっしょに来て!」

お昼休み、親友のりこちゃんが私に必死にお願いしてくる。

「え〜無理だよ〜!だってわたし生まれてからほとんど男の子と会話したことないもん〜」

「そこを何とかお願い!喋らなくていいから!」

りこちゃんはどちらかというとギャル系。よく他校の男の子とデートしてる。そんなりこちゃんと対照的なのはこのわたし 結城 梨穂。
幼稚部からずーっと女子校。もう高校2年生の後半に差し掛かっているが、一度も異性と関わったことはない。

「りこちゃんがそんなにお願いするならしょうがないな〜」

わたしはどちらかというとお人好し?なのかな
困っている人がいると助けたくなっちゃう。
だから合コンも行くことになっちゃった。

「ありがと〜!さすがあたしのかわいい梨穂だね!今日の相手は東高だよ!」

りこちゃんはノリノリ!だけどほんとにどうしよう…。お母さんにバレたら怒られちゃうなぁ

「東高ってあの!?あの頭のいい!」

「そうだよ〜!やばい超楽しみ!イケメンいるって聞いたし。放課後メイクしよ!」