「好きです、付き合ってください」



この告白も1週間で3回目になる。

それでも諦めきれずに猛アタック。

風がうるさいくらいに耳に残るこの空間に目の前の人物は差し出されたクッキーを見ていた。

受けるとるならとってよ!!

焦る感情と震える手にゆっくりと暖かい体温が触れた。

ゆっくりと恐る恐る顔を上げると綺麗な顔立ちをした好きな人はにこりと笑い、クッキーを受け取った。

そしてそのまま袋を開けて1口食べる。

それだけでも私の心の中で太鼓が鳴り止まないというのに全部食べ尽くしたところで私の体に電撃が入った。









「まずい、作り直し」











深くにも意地悪く笑うその人に私の心はまた恋に溺れた。