「ねぇ、コンタクトの洗浄液買い置きなかったっけ〜?」



洗面所からひょっこり顔を出した君は
お風呂上がりのパジャマ姿。
すっぴんでもドキッとするほどキレイな
湯上がり美人。
洗浄液を持って行くと「さすが智くん」
と喜んでくれる。



こら、早く乾かさないとダメじゃん。
濡れた髪にモコモコ素材の
ジェラートピケは反則だよ。
理性を保ちつつ髪を乾かしていく。
美容師免許を持っている僕が
毎日キレイにセットしてあげる。



「はい、おしまい」



「ありがとう」



見上げる瞳にやっぱり抑えきれなくて
キスを落とす。
石鹸の香りと絡む舌に歯止めが利かなくなる。
そんな僕を君はいつも弄ぶんだ。



首筋に這わせてる途中で
「智くんごめん…まだ仕事残ってる…」
はズルい。
何も言い返せないじゃないか。
服に忍ばせていた手は手持ち無沙汰だ。