ケータイ小説 野いちご

天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。

自分勝手な選択。




「ちょ、ちょっと天ヶ瀬くん。ほんとに今から愁桃に会いに行くの?」


あれから、数時間が経って、わたしを家に送ってくれると言ってくれたのはいいんだけど、

なんとそのまま愁桃に話をしたいと言い出した天ヶ瀬くん。


「今すぐもものこと俺のものにしたいから」

「で、でも……っ」


いきなりすぎる展開に心の準備ってやつが。


「アイツがもものこと手放してくれないと俺がもものこと独占できないのが嫌なんだよ」


急にこんなストレートにものを言って、おまけに独占欲まで出してくるなんて。

まるで人が変わったんじゃないかと思ってしまう。


手を繋いだまま、離してくれず、わたしの家まで向かった。


本来なら、愁桃の家に行くはずだったんだけど。


わたしの家の前に……いるはずのない愁桃の姿があって驚いた。


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