ケータイ小説 野いちご

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天ヶ瀬くんは甘やかしてくれない。

惑わされて、錯覚させられて。




唯乃さんと話をしてから、数日後。

天ヶ瀬くんがいつもどおり登校してきた。1週間ぶりくらいだろうか……。


久しぶりに顔を見て、ホッとした。
もしかしたら、このまま会えなくなってしまうんじゃないかと思っていたから。

そんなことあるわけないのに。


「おー、佑月。久しぶりじゃん」

天ヶ瀬くんが席に着くと、星川くんがすぐに声をかけていた。


「……あー、久しぶり」


いつもと変わらない声。
だけど少し疲れているようにも感じる。


「お前ここ最近どーしたんだよ。急に休むし、連絡取れねーし」

「……まあ、いろいろあったから」


「そのいろいろって何だよー。あ、さてはももちゃんに言えないことかー?」

会話の中に自分の名前が出てきて、ドキッとした。

天ヶ瀬くんの前の席だから、2人の会話が聞こえてしまう。


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