なかなか、寝られず寝不足で過ごした日曜日は家の家事をしまくって紛らわせて過ごした。

おかげでクタクタになるほど動いたのでぐっすりと眠れて月曜日の今日はまた元気に出社した。

今日も変わらず、花に水をやり、受付カウンターの埃をダスターで払って水拭きしてと綺麗に整えていると、志帆さんも来た。

「おはようございます」
「おはよう!今日のランチ一緒に行きましょうね?週末の話が聞きたいわ」

そう言われて、こくんと頷いて返した。

「私も志帆さんに聞いて欲しいです」
「もちろん聞くに決まってるわ!」

こんな会話をしつつ、勤務時間になるので受付に二人で入る。
今週も恙無く過ごせますように。

そんな私の願いは、その日のランチタイムにバッサリと切り捨てられる羽目になる。
そう、別れ際に彼が言っていた、あの一言の宣言通りに行動に移してきたから。
そこから私は一気に社内の有名人のような位置づけになり、大変居心地の悪い日々を送ることになった。

彼は自分がいかにモテて、どれだけ人気があり、女子社員に自分がどう思われているのか分かっていなかったのだ。
ある意味人の目線も、思惑もいつも晒されているもので特に気にしてなかったのだろう。
気にしていられないほど忙しいというのも、あるかもしれない。
しかし、それが今回は悪く働いたのは言うまでもない。