・・・彼が、まさしく今ハッキリと、


「結婚式挙げる」と言いました。


私の脳内、思考停止。ただちっちゃな自分

が走り回っているだけの世界。


「・・・あ~~~もう!!!いいわよどう

でも!!好きにしなさいよ!どうなっても知

らないわ!!」


お母さんの発狂で我に返る。彼女は砂かけ

バ〇アみたいな後ろ姿で雑に戸を開けると

出て行った。


「・・・もぉ~~~、どうするのあんな事

言って」


私は正直、ウェディングドレスを着たいと

は思っていたけどこんな流れでは嫌だ。もっ

といい流れがあったと思うのだが・・・


「言った以上は、結婚式しましょ。俺達だ

けでもいいじゃないですか」


彼の真剣な眼差しに、ますます私は追い詰

められていた。どうやらどこにも逃げ道が

ないらしく、私が選択出来るのは「結婚式

を挙げる」という事だけらしい。