次の日から徐々にオレに対してクラス中の女子の視線が変わった。

 何だか冷たい視線を感じてしまうのだ。
 目を細めオレを見る女子たち。

「よ! 渋谷もやるよな色男!」

 オレの後ろの席に座る川野陽太がニヤけながらオレの肩を叩く。

「渋谷が、うらやましいぜホント!」

「なーにがだよ?」

 オレに質問した相手は栗田淳二だ。

「モテモテだしよ!」

「別にオレは…」

「なーに言ってんだお前⁉︎ 俺たち男子の憧れの彼女のハートをゲットしたんだぜー」

「だからオレは!」