カードキーを差し込んで部屋に入ろうとしたところで、ふと茜の様子がおかしいことに気が付いた。
…あぁ、そうか。
俯いて立ちすくむ茜の様子を見て、なんとなくその理由に見当をつける。
「俺のこと、信じられない?」
「ご、ごめん!そういうわけじゃないんだけど…」
一生懸命に否定する茜の姿からは、そうじゃないという気持ちが伝わってきて少し安心した。
…どうしたら茜の不安な気持ちだけを取り除いて、安心させてあげられるだろう。
「茜」
茜のことを大切に思っている気持ちが伝わるように、茜の名前を呼んだ。
そうして思いが伝わるように言葉を紡いでいく。
「俺は茜が嫌がるようなことは絶対にしない。約束する」
「っ…」
顔を上げた茜の瞳が一瞬大きく見開かれ、そのあとゆっくりと穏やかに細められていった。
少しは安心させてあげられていたらいいけど。
「うん、そうだよね。ごめんねなんか疑うみたいな…」
「いや、茜が何も考えずに男と2人きりになるような女になってなくて逆に安心した」
ははっと笑って返事をしたけれど、言葉は全て本当の気持ちばかりで。
大真面目に伝えたら、また過保護だって茜に笑われそうなところだ。
「じゃあ、改めてどうぞ」
何があっても今日は茜の大好きな幼馴染みのお兄ちゃんでいる。
こっそりと、だけど強くそう自分の中で決意して、茜を部屋の中に招き入れた。
…あぁ、そうか。
俯いて立ちすくむ茜の様子を見て、なんとなくその理由に見当をつける。
「俺のこと、信じられない?」
「ご、ごめん!そういうわけじゃないんだけど…」
一生懸命に否定する茜の姿からは、そうじゃないという気持ちが伝わってきて少し安心した。
…どうしたら茜の不安な気持ちだけを取り除いて、安心させてあげられるだろう。
「茜」
茜のことを大切に思っている気持ちが伝わるように、茜の名前を呼んだ。
そうして思いが伝わるように言葉を紡いでいく。
「俺は茜が嫌がるようなことは絶対にしない。約束する」
「っ…」
顔を上げた茜の瞳が一瞬大きく見開かれ、そのあとゆっくりと穏やかに細められていった。
少しは安心させてあげられていたらいいけど。
「うん、そうだよね。ごめんねなんか疑うみたいな…」
「いや、茜が何も考えずに男と2人きりになるような女になってなくて逆に安心した」
ははっと笑って返事をしたけれど、言葉は全て本当の気持ちばかりで。
大真面目に伝えたら、また過保護だって茜に笑われそうなところだ。
「じゃあ、改めてどうぞ」
何があっても今日は茜の大好きな幼馴染みのお兄ちゃんでいる。
こっそりと、だけど強くそう自分の中で決意して、茜を部屋の中に招き入れた。