「………」




君はしばらく黙ったまま、目を見開いていた。



図々しい奴って想われたかな…。



本当に自分勝手だよね、私って。



「バカ!!」



そう言われながら、思いっきり強く抱きしめられる身体。



制服からは八神くんの優しい匂いがほのかにした。



私は唖然したまま、コンクリートのように身体が固まってしまう。



何が起きているのか…全く理解できないからだ。