リカは強い。

認めざるを得ない結果だった。

天神学園に入学して以来、龍鬼の強さは誰も止められなかった。

リュークにも、夕城三人衆にも、武闘派教師陣にさえ、龍鬼の3つの血を引く強さは抑えようがない。

だからと言って、それを龍鬼が鼻にかけていたという訳ではない…と自分では思いたいが。

それでも、昨夜のリカの強さをなかなか認める事が出来なかったというのは、どこかで自分の強さに慢心していたという証拠か。

しばらく柔道場に横たわり、授業に出なければならないとリュークが去った後も、龍鬼は大の字になったまま動かない。

立てない訳ではなかったが、立とうとは思えなかった。