ケータイ小説 野いちご

紅の瞳

1






「強盗だぁ!!殺されなかったら手を上げろ!!」




キャーー!




自ら強盗と名乗りながら銀行に入ってくる。




何でこんなことになったんだろう……。




事の発端は30分前に遡るー。










「あっつ……なんでこんな暑いんだよ……。」




俺は今銀行に向かっていた。




家賃を払っていなく今にも電気が止まりそうなのだ。




横を通り過ぎる人たちの中には、氷の属性を持っているのだろう。




汗一つかかず歩いている。




俺もあんな能力が欲しかったなぁ・・・。




もちろんそんな願いも虚しく暑さは増すばかり。




しばらく歩いて銀行に入ると冷たい空気が体を包む。




「ふぅー。生き返るー!」




立ち止まって涼しんだあと、お金を下ろすため列に並んだ。




順番が来て必要な金額を下ろす。




お金を下ろし終わると、涼しい銀行に後ろ髪を引かれながらも出口に向かおうとしたその時ー




「強盗だぁ!!殺されたくなかったら手を上げろ!!」




出ようとした客を押し戻し銃を高くあげる。




そして今に至るー





みんなパニックになりながらも、殺されたくないのだろう。大人しく従っている。




今日はあまり客も多くなく、人質は幸い少なかった。





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