ケータイ小説 野いちご

もう一度、恋して下さい!


社内公認ということもあり


「おはよう」

「あ!おはようございます!」


毎朝、悠樹と挨拶を交わす為に
未だにぎゅうぎゅうの電車に乗っている



入り口で会えてもすぐに別々の方向へ


名残惜しく手を振る



「お前ら、本当に付き合っている感じ出て来たな?」


「本当ですか!?
これも、先輩のおかげっす!!!」


「あいつが恋愛感情あるかは謎だがな」




それ!!


それが、本当に謎なんだよな!




キスした事に、触れてこないというか
俺、結構アピールしてんだけど
逃げられ…… 本当は、イヤイヤとか?
いや、イヤイヤならあんなに可愛い笑顔で
手を振ってくれるはずがない!!!




「楢山さん」



会議の後、本多さんから声をかけられた


「なんでしょう」


「食事でも、どうですか?」



取引先とはいえ、どうもこの人が
信用できない



「申し訳ない 残業なんです」


「そうですか… 悠樹の事で…
伝えておきたいことがあったんですけどね」



悠樹の名前に、反応してしまう

本多さんとの間に何があったのか…





「少しお待ち頂けるなら
早めに切り上げますが」


「では、そこら辺で時間潰しますので
仕事終わったら、連絡下さい」






オフィスに戻り、先輩に相談しようとしたが、先輩も会食後に直帰すると知らせがあったばかりだそうだ


メールしておこうか…



考えた末に
後日報告でいいか



俺は、鞄を持ち
オフィスを出た










< 27/ 106 >