落ち着きを取り戻し 一度自分の家に帰ってきた。
もちろん 安静にするようにという忠告を受けて。
それから 俺は蒼が生きてた頃の事や
夢の中での出来事を 思い出していた。
それからもちろん 蒼が亡くなった時の事も。
蒼は病気で亡くなった。
もう助からない病気で余命宣告までされ
こんな辛くても 蒼は一度も泣かなかった。
色々思い出していると、ふと何かを思い出した。
蒼が最後に言っていた事。
「 机の引き出し 」
そこに蒼が残したものがあるのかもしれない。
確か、蒼は俺の部屋を入りたがっていた
なら俺の部屋の机の引き出しに入ってるかもしれない
そう思い、俺は自分の部屋へと向かった。
「机の引き出し」を次から次へと開け
何かないか探した。
そして空っぽの引き出しの中に
入っていた " 一通の手紙 "
封筒には文字が書かれていた。
「 …朝陽へ。見つけたら絶対読むこと。蒼より」
俺が必ず見つけると思ってたのかな。
俺は急いで 封筒を開け
中にある手紙を読んだ。