コンコンコンコンコンコン

先程から止まないノック音 、すぐ横にチャイムボタンあるだろ 、そっち押せよ 、馬鹿なのか阿呆なのか 、子供なのか 。まあ 、仕方ない 、これだけノックされては出るしかないだろう 。居留守も通用しなさそうだし 。

コンコン

「今出ますから」

「どちら様でしょ ..う ..」

この平和でなんの変哲もないこの日に私は見てはいけないものを見てしまったようだ 。


「どうも!吾輩はにゃんこであーる!」

「お帰りください」

「なんでよ!!」

扉を開けた途端に見えるものは異様だった 。180cmはあるだろう大男がなんの事かどこぞの王様の服を着て仁王立ちで立ち 、そして頭からは猫耳と後ろの方の腰から出てる尻尾であろうものがゆさゆさと揺れている 。うん 、夢だ 。