ケータイ小説 野いちご

フェイク アフェア ~UMAの姫と御曹司~

UMAの姫は御曹司の騎士と出会う
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井原さんには『19時までに』と言われていたから、せめてもの反抗心で18時55分に私の連絡先を記したメールを送信した。

携帯電話番号とメールアドレス。

本当はアドレスだけにしようかと思ったのだけれど、そんなことをしても、結局はその先に電話番号を教えてというやり取りが待っているはずだ。だったら最初から教えた方がいい。

そんなやり取りをするのは時間の無駄というもの。
19時ジャストに井原さんから返信が来た。

『連絡ありがとう』と予想外にあっさりとしたもので安心する。

先輩達と共に如月先生に連れられて行ったのは天ぷら料理店だった。

カウンターに並んで座り、お任せで揚げてもらって揚げたてをいただく。何て贅沢なんだろう。

友加里先輩も朋美先輩も上機嫌だ。

如月先生はいつになく和やかに先輩達のお相手を務めている。
チャラチャラとした軽薄なタイプではない。かといって、冷たくあしらうわけでもない。
先輩たちの会話に相づちをうちながらも巧みに自分のプライベートな話題から女性の興味を引きそうな話題にすり替えていく。

頭の回転がいいのか、それとも女性をかわすことに慣れているのか。
まあ両方だろう。

お店の選択といい、こういうスマートな女性対応がモテる要因の一つなんだろうな。

私には全く関係ないけど。


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