「モモちゃん、おはよう。
今日も、1日瑠璃を守ってあげてね」
私はモモちゃんの頭を撫でた。


今日は、なんて清々しい朝だ。
すっかり元気になった瑠璃を見て
モモちゃんが私達親子を笑顔で迎えてくれていると感じた。


我が子が、こんなにも愛おしく感じる。

瑠璃の笑い声や足音に
幸せを感じた。


「瑠璃、今日は公園でピクニックしようね」

そう言うと、瑠璃が宝石のように
キラキラした笑顔で大きく頷いた。



公園に着くと、
とても気持ちの良い風が吹く。

ポカポカした暖かく心地良い日がさす。
ブランコへ元気に走り出す瑠璃。

「ブランコ乗りたいの?
ママが押してあげるね」


あれ?力があまり入らない。
15kg程の瑠璃の体重が重くて仕方ない。




その時、前方から何かが飛んでくる‼︎


「危ないっ!」
誰かの声で、その何かに気付いた。


咄嗟に瑠璃をかばうように覆いかぶさった。

「瑠璃?大丈夫?」
何かの衝撃が過ぎ去ったのを確認してから
瑠璃にかぶせた自分の体を起こし
瑠璃を見つめた。


「ママ?ママ〜」

良かった。瑠璃には何も起きてない。


そう安心した途端に、
体のチカラがスッと抜けた気がした。