「ひな子!もう体平気なのか?」



保健室を後にして教室の中に入ると、千尋くんが出迎えてくれた。



ダメだ……私……
千尋くんの顔見ると安心しちゃって。



「千尋くぅぅぅん!」



号泣しながら抱きついた。



「ひな子⁉︎」


そして、気づかなかったの。


千尋くんが赤い顔をしていたなんて……