何日かぶりに部室へ姿を見せたみくちゃんは、私たちの姿を見るとニヤニヤした



「やっとくっついたのか、
お二人さん」


「え、みくちゃん知ってたの?!」


「当たり前でしょ、染井くんも舞衣も分かりやすいし

わたしが何回チャンスをあげたと思ってるの」



あ、最近部活に来なかったのは私たちをくっつけるためだったのね


「でも知ってたなら教えてくれればよかったのに」


「それじゃあ面白くないじゃん?

それに舞衣のことを好きすぎる染井くんを見てるのも楽しかったしね!

染井くんったら舞衣のことをあれこれ聞いてくるんだもん、

例えば...」



「朝比奈先輩、

それ以上言ったら先輩でも容赦しませんよ?」


「おお、怖い怖い

じゃ、邪魔者は消えるんで
あとは2人で仲良くね〜〜」


そう言って帰っていったみくちゃん


取り残された私たちはどちらも言葉を発さず
気まずい空気が流れる