「ねぇ花梨、FLって??」

「ファッションリーダー♪」

「へぇ~♪、ん?漫才と…、ん??」

「うふふ♪」

ーーー




今日も蝉が賑やかしい。



正午前、暑い暑い青空の下で、

那瑞菜たちは、キャンプに出掛ける準備中。


日本家屋の庭先に着けたキャンピングカーに
兄貴や 兄貴の友人たちと
バーベキュー器材や 食材やドリンクを入れたクーラーボックスなどを積み込む。


そこへ、花梨が到着~。


「那瑞菜~♪」

「おっ来た来た♪」

「あ~♪花梨ちゃん、久しぶり~」

「お久しぶりですっ、こんにちわ~」

声を掛けた那瑞菜の兄や友人たちに挨拶をしながら、
花梨は、那瑞菜へ歩み寄った。


「花梨も荷物積んでっ」

「うんっ。よいしょッと」

「また大きなバッグだなぁ、何持って来た?泊まりの旅行じゃあるまいしっ」

「うふふ♪」

「なんだ??」

「那瑞菜っ、ネタ帳持って来た?」

「うんっ」

「よしよしっ♪
バッグの中身は、着いてからのお楽しみ!」

「ん??」

首を傾げる那瑞菜に、得意げに笑う花梨。



「よ~しっ、出発するぞ~。
お前らも早く乗れ~」

「あっは~いっ」

「はぁい!」



計10人が乗り込み、
賑やかなキャンプへ向けて
キャンピングカーは、出発した。