ケータイ小説 野いちご

天神の系譜の奇妙なオムニバス

ゆっくり紅茶でも飲みながら

色々稽古はしたいのだが、皇都外の魔物がうろつく危険地帯に出て行っては、タンポポが泣き出してしまう。

リュートはここ数日、退屈な日々を送っている。

過不足ない稽古相手というのが、存在しないのだ。

父ティーダや祖父シオンでは、いまだリュートには手に余る。

かといって警護役の騎士達では既に相手としては物足りない。

だから荒野を徘徊してまで魔物を相手にしていたのだが。

何より皇都では剣術精霊術が主流。

無手の拳闘術もなくはないが、あくまで剣術の補助としての色合いが濃い。

拳闘術のみの稽古というのは、なかなか出来ないのだ。


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