翌日、朝1番に顔を会わせた暁くんは、視線を合わせようともしてくれない。

無言のまま朝食を作っていても、いつもの楽しさはなくて、寂しさばかりが込み上げてくる。

いつも、どうやって喋っていたんだっけ…。そう思ってしまうほど、沈黙は重くて話しにくくて仕方なかった。

「…んな目で見てくるな」

「う」

「…はぁ、だからそんな顔するなって言ってんだ」

「ん゛!?」

は、鼻をつままれてしまいました。

叩いて抵抗すると、すぐに離してくれたけど、酷いです…。恨めしげに見つめると、ため息をつかれてしまう。

「…お前の言う通りだよ。姉貴は、俺を恨んでるとは思わねぇ」

「!」

昨日の、続き?暁くん、ずっと考えてくれてたんだ。

「でも、親ばっか責めれねぇ。俺には優しかったから…」

「コク」

「はぁ、もっと姉貴と話しとけばよかった。それだけが後悔だ」

「コクコク」

頷いていると、なぜかムッとした顔を向けられてしまいました。首をかしげたのとほぼ同時に頬を片手で掴まれた。