「ふぁぁぁ〜。」
今日は、いつもに増して授業が退屈。
もういつからだろうか、全てにおいて
興味が無くなってしまったのは。
「おい、相澤!!」担任が私のことを
呼ぶのが聞こえた。
「はぁい?なんでしょうか?」
めんどくさいと心底思った。
「なんでしょうかじゃない!
何度も呼んだだろう。もうしかして
話、聴いてなかったんだろ?この
問題を黒板に解け!」「はぁーい。」
私は、黒板に問題を解いた。
「終わりました。」席へ颯爽と戻る。
担任が溜息をつきながら言った。
「あのな、相澤。確かにお前が勉強が
出来るのは分かってるぞ?けど
ちゃんと、話を聴くことも大切なこと
なんだぞ?それとこの公式での
解き方は教えて無いはずだ。
ちゃんと教えた公式で解くように。」
と長たらしい話を述べ担任は
授業に戻った。
(聴かなくても読めるし。)
私は生まれながらに超能力を授かった
超能力者だった。
だから、私には友達が居なかった。
ずっと、ずっと。
人の闇が恐ろしい程に目に見える。
触れたら飲み込まれてしまいそうな
闇を誰もが皆、持っていた。