「うっ、あ・・・うっ」


慰めたら泣き止んだものの、涙と鼻水で皇子の服や私のハンカチもぐちゃぐちゃになり、ティッシュがあちこちに散らばっていた。


「何もそんなに落ち込まないでも・・・」

「うっ、うるさひっ!エイデンよべっ!」






「噛んでます、ルイス皇子。エイデンさんは荷造りをしてるので、お邪魔したらだめです」


「ううっ・・・だって、エイデンいきなりでてくっていいだしたからだっ!」






「皇子様、エイデンさんは出ていくんじゃなくって、お暇を取るだけです。すぐにもどっ「そーいうのはいらないっ!今までだって、そーやって・・・っ」




(寂しいのかな、また7才だもんね。口には出さないけど・・・そうやって、出ていったまま二度と会えなかった事があるのかな)



「エイデンだって、でてく気って・・・聞いたんだからな」





皇子はどこか寂しそうに呟いていた。