同じクラスの、遼くんと、付き合い始めて二週間。

「明日の祭り、行くか?」

 と、誘われた。もちろん、

「うん。」

 と、答えた。

「夕方頃、迎えに行くから、家で待ってて。」

 遼くんが、笑顔でそう言う。
 そんな笑ったところ、普段キリリとした目元が、少し下がって、かわいくて、好き。

 浴衣、着て行こう。やっぱり。頑張って。