ケータイ小説 野いちご

「この15年…あなたには迷惑ばかりかけてしまった。本当にごめんね。


あなたに……恨まれても私たちは仕方ないって思ってる。」


「どうして、そんなこというの?病気は仕方ないことじゃないか」


僕は、既に諦めていた。

諦めるほか、自分の気持ちを整理する方法がなかったのだ。




窓の外に広がる景色に目をやった。


鉄格子の隙間から見える風景はとても美しくて、なおさら悲しい。


父はこんな景色をいつも眺めていたんだろうか。


まるで、囚人のような…






父が悪いわけでも、母が悪いわけでもない。




これは母が、父が失踪してから教えてもらった話。

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