「スバルくんに、ドッキリしてみませんかっ?」

「ドッキリ?レム、理由は?」
「実は...スバルくんが明日誕生日なんです!」
「ドッキリねぇ...レムも悪趣味かしら」
「あっ、悪趣味なんかじゃないですよ!ベアトリス様!」
ちょっといじわるをしたかっただけです。
私は、実はスバルくんの事が好き。結婚したいくらい。
「で、バルスは明日誕生日なのよね。じゃあ明日までにドッキリを企画しないと...」
「そうだ!レム、紙とペン貸してくれる?」
「分かりましたエミリア様。」

「こんなのはどう?」
「みんながレムを忘れるふりをする...いいかもしれません!」
「じゃあ、レムが最後にバーンって出てくるってのはどうかしら」
「いいわね。で、ベアトリス様。じゃあどうやってバーン...を表現しましょうか。」
「じゃあまずクラッカーで私達がレムの後ろでばーんってやるのはどうかしら。スバルなら驚くはずなのよ。」
「ベアトリス様、なかなかいい案です。有難うございます。姉様、他に案はありませんか?」
「そうねぇ...あ!エミリア様。なにか魔法で出せませんか?」
「うーんと、あれならいけるかも!」

「「「うわぁぁぁ!」」」
「これは花の幻を見させる魔法よ。
これでいいかな?」
「いいですね!エミリア様!姉様も思いますよね!」
「ええ!とても素晴らしいわ。あとは何かあるかしら。」
「にいちゃは何か案ない~??」
「んーっ...おはようベアトリス~、案ねぇ...えーと、すーぱーぺーぱーすぷらっしゅー...」

「うわぁぁ、花紙が散りばめられてる...すごくいいですね。」
「綺麗なのよ!にいちゃ!」
「パック、やるじゃない!レム、ラム、これで作戦会議は終わりでいい?」
「「はい。エミリア様。」」
「あ、ロズワール様に伝えてきますね」

「ん...お!おはようラムりん!あれ?レムりんは?」
「レム?誰のこと。寝ぼけているのねスバル。いやバルス。」
「言い直さなくていいわ!本当にレムを知らないのか...??」
「だから誰って言っているでしょう。
レムなんて誰?この屋敷にはそんな人は泊まった事もいた事もないわ。」
「あぁ?お前の妹だぞ!」
「知らないわ。私には妹なんていないもの。どんな夢を見てたのかしらね」
「んっ...?」

「レム?そんな人知らないかしら。私が知っているのはラム、ロズワール、にいちゃ、エミリア様だけなのよ。」
「うそ...だろ...」
「嘘じゃないなのよ。ラムの妹なんて存在しないかしら。」
「くっ...」

「え?レム?知らないわ。ごめんなさい。」
「みんな、レムを知らないのか!?」
「ごめんなさい。そんな名前の人はここの屋敷には存在しないし、休んだりしたこともないの。」
「えっ?じゃあまたか...」

「スバルくん!」

「レム!?」

「「「「ハッピーバースデー!!」」」」
「み、みんなぁぁぁ!!」

「おめでとう。スバルくん!」

ーTheENDー