朝、8時
私には周りの人と違って髪を巻いたり、化粧をしたりすることがない。
高校生になって一度も高校生活が楽しいと思ったことはないし、友達と呼べる者も一人だけだ。
「七瀬!はーやーくーしーてー!!」

「待って!今すぐ行くから!」

「行ってきまーす!」

「おはよう瑠花、 ごめん遅れて」

「まぁいつもの事だし…許してあげる」

私の友達、宮崎瑠花は高校生になってから大の仲良し
いつもこうやって瑠花に向かえに来てもらって一緒に
学校まで行くんだ

「そう言えば今日転校生がくるんだよね?」
2日前、先生が言ってたような…

「あっ!先生この前言ってたね」

「でも、男子だし嬉しくないな」
どうせチャラチャラしてて地味子の私たちを笑うんだ

「何で?かっこよかったらいいじゃん」

「私、瑠花以外の人と話したくないし、関わりたくもな
い」

「大丈夫!高校卒業するまでにその性格も変えない
と!」