今朝。

私たちは野宿(いつもだけど…)した。

・・
そして最近の普通の人間たちが作ったコンクリート製の家。

ここ最近黒き雪が降っていない
多分100年ほど。

だから今はバケモノを倒す。

生きる場所を作る。

そういう年にするという事だ。

そのためバケモノが攻撃できず黒き雪も溶かせないコンクリート製の家を建てようと。

ちなみに衣、食については政府(中央部でバケモノと戦い、私たちに指示を出している組織)から週一で運ばれてくる。

歩いているうちにある場所についた。

コンクリート製の家が並んだ、前でいう住宅街のようなもの。

その中の一つ大きめな家の人と出会った

「あのぉ…野宿大変ですよね?」
と突然コンクリート製の家から出てきた少女に話しかけられる。見た目からして私たちよりは若いのでどうやら13歳ほどだと思う。

「へっ!?あ…あぁまぁ。大変ではありますけど…」
時がそう答えチラッと私を見てくる。

「あぁ大変だな。食料確保に寝床取り。もっと言えば荷物の置き場所。あとどこぞのアホが寝相が悪いから多めに場所取らねばならないからな…」
と言いながら私は時を見返すと

「えぇぇぇぇ!!!俺って寝相悪い!?」
っと時が叫んだ。

思わず少女も私も笑ってしまった。

そして少女が思わぬ提案をしたのだ。

「もしよろしければですが私たちの家に来ませんか?」

「「…え?」」

「いやいやいや…リラはともかく僕が行ったら迷惑でしょう?」
と言いながら手をバッテンにした。

「馬鹿なんだな時は。二人入れる余裕がなけりゃ話しかけねーだろ。それに私はこのあと予定があるし入れなかったとしても私が出ればいい話だ。」
と言いつつ少女を見る

「もちろん二人入れますよ。」
と言いながら少女はにっこり笑った。

「こちらです」
そう言って歩き出す少女について行く。

とても近かったが着くとやはり隣の家と比べてもかけに大きい。

「ただいま!八房!また野宿の人を助けたよ!」
少女は家に入るなり大きい声でそう言った
する遠くの部屋から時(172cm)より少し大きめの男性が出てくる。

「そうか。よかったね。瑞華。ていうか自己紹介したかい?まさか何も言わずに来たとか言わないよね?」
八房と呼ばれた男性は「うっ…」っとなっている少女の頭にチョップをかましている

「紹介が遅れました!この家に住んでいて神谷瑞華(カミヤ ミズカ)って言います!15歳です!ここはルームシェアみたいな形でやっていて、いつも5人しか入ってないけど政府から10人分もらってるので余裕ですよ!」
そう言ってざっくりこの家の説明をしてくれた瑞華。それに続き八房も自己紹介をする

「僕はここのオーナーで火々里八房(カガリ ヤツフサ)って言います。瑞華は幼馴染みみたいなものです。19歳です。とりあえずお風呂に入ってご飯にしましょう?その後ほかの3人を紹介します。」
と言いながら八房は手を出す。
握手か?
では。と言いたいところだが私と時の自己紹介がまだだ。

「私は三橋リラ。時とともに旅をしていたこれからよろしく頼む。」
「えーと…俺は佐野時一郎です。リラとは途中であって一緒に旅してました。これからよろしくです!」

そう言ってお互い握手を交わし、瑞華に風呂まで案内してもらう。

そして久々の風呂を終えスッキリしたところで「ご飯できましたよ〜」と瑞華の声が聞こえる。
「行くか」と笑いながら時に声をかけ
「うん。」と時が返す。

この日はきっと200年の中で一番いい日だった。