叶わないってわかってるんです。

それでも好きな気持ちが収まらなくて。。




〜人物〜

月島成海(つきしまなるみ)
高校2年! 活発でとても明るい女の子
勉強はそこそこできるんだけど、数学だけがどうしても苦手。


木佐恵未(きさめぐみ)
成海の中学校からの友達。
美術部所属。成績優秀な女の子。







第1章「出会い」


「あーあ。塾嫌だなぁ。学校でも勉強、塾でも勉強。」

「そりゃしょうがないよ~だって塾は勉強する所
だし、大学現役合格する為に来てるんでしょ?」
でました~。頭が良い人はよく言うよね~。

「恵未は頭が良いから塾も苦痛じゃないと思うけど、うちにとってはすご〜く苦痛なんだぞー。」

「あー、はいはい笑」

げっ今日よりによって数学じゃ~ん。本当にテキスト開くだけで睡魔に襲われるんだけど。

授業開始までまだ時間があるから、自販機で飲み物でも買ってこようかな。

何気なく歩いてると、前から顔の整った黒髪のスーツを身にまとった人が通り過ぎた。

あれ?あんな先生いたっけ?ふと思いながら自販機でお茶を買い教室に戻った。