「ありがとうございました」


大学に入って家を出、寮に入るや、近所のコンビニで長いお休みや夕方からアルバイトをしていた私、橘心花(タチバナ コハナ)。


小柄で童顔。
短めのさらさらショート。ド近眼のアラレちゃん眼鏡。


高校生か、服装によっては中学生に間違えられるときもあった。


とにかく背伸びしたくて、バイトを始めて。


ファッション雑誌を買い漁り、お客さんの服やら髪型やらをちらちら、いや、なんならガン見して、学校の勉強より熱心に勉強した。


いやもちろん、クラスメイトやら友達が一番身近で参考になるはずだった。


えげつない身長差がなければ。