合格者は...
相澤さん、新井さん、飯田さん、岡田さん、小野さん、加野さん、北島さん、小林さん、佐藤さん、佐伯さん...
え!今私の名前...なまえ呼ばれたよね?!
合格したってこと?!う、嬉しすぎる!
そこからは、覚えていなかった。誰が呼ばれて誰が呼ばれなかったか。自分が呼ばれたことにビックリして何も聞こえなくなってた。でも、一人だけの名前を聞こえた。
そう、しおりだった。2人とも二次審査も合格するなんて...。本当に嬉しすぎた!
『やったね!しおり!』
〔うん!もうここまで来たら頑張ろ!
そして、数日後...
ピロロロン
『あ、メールだ誰だろ?』
メールを見たら欅坂46の運営からだった。
メールの内容は
【二次審査合格おめでとうございます。
二次審査合格者は次の最終審査に受けてもらいます。
最終審査で受かる人は17名です。
3人減りますのでご了承の上最終審査お待ちしております。
それでは最終審査の場所を記しときますので宜しくお願いします。最終審査お待ちしています。】との内容だった
せっかく、二次審査まで来たのに最終審査で落ちてしまったら意味が無い。
『頑張ろっと!』
私は気合を入れた。
そして、最終審査の日
胸が今まで以上にドキドキしてる。
歌や、ダンスを披露する最終審査。
私はダンスは4年間やってきた。
そこそこ自信はあったけど本番に近づくにつれて自信が薄れていってしまう。
そして、【12番の方どうぞ】
よし!頑張ろう!と気合いを入れる。
...【はい。ありがとうございましたそれでは、椅子にかけてお待ちください。】
『はい。』
やっと終わった...。
しおりまだかな?と待っていると...
ガチャッ
そこには、笑顔のしおりがいた。
『どうして、そんなに笑ってるの??』
〔褒められたんだ!ダンス上手いねって〕
『そ、そうなんだ!良かったね!』
そう、しおりもダンスを習っていた。
私は4年間普通のところで習っていたけど
しおりは、2年間有名な先生のもとで習っていた。
もし、私が落ちてしおりが合格したらきっと私たちの関係は最悪になるだろうな。
ううん!でも、私が応援してあげなくてどうするんだ!しおりが合格したら私の分まで頑張ってね!って言ってあげなくちゃ!
そして、数時間後...
それでは、最終審査まで合格して欅坂2期生になるのは...
岡田さん、小野さん、加野さん、北島さん、小林さん、佐藤さん、佐伯さん
え...今私の名前呼ばれたよね?!
に、2期生ってこと?!
前回と同じようにそこから呼ばれた人は記憶にはなかった。
しおりの名前にも気づかなかった。
そして、しおりが駆け寄ってきた。
〔合格おめでとう!お互い頑張ろうね!〕
え、今なんて言ったの??お互い?もしかして...
『し、しおりも合格できたの?』
〔え?そうだよ?名前呼ばれたじゃーん!本当に奇遇だね!欅坂の2期生に2人ともなれるなんて!〕
あ、、そうなんだ。私がしおりの名前聞こえなかっただけなのか...。
嬉しい気持ちと複雑な気持ちが混じりあっている。こんな気持ち初めてだった。
そして、私達は2期生として初めての試練が与えられた。それはサイレントマジョリティーを完璧に踊ること。
初めての本格的なダンス。
ドキドキした。
そして、ある程度踊れるようになった頃...秋元康先生が練習室に訪れた。
すると..
【えーとですね。これからフォーメーションを発表したいと思います。】
フォ、フォーメーション?!
せ、センターとかフロントメンバーとかのあのフォーメーション?!
今から発表なんて...き、急すぎる!
でも、私は最初からセンター以外は狙っていなかった。
だって、平手友梨奈ちゃんを超えるから!
【それでは、まず17番目は...】
どんどん名前が呼ばれて言った。
【そして、1列目の1番は...】
まだ、私の名前は呼ばれない。
しおりも呼ばれてはいなかった。
【センターの隣の3番目は相澤えみさん】
パチパチパチ
もう、センターかセンターの隣の5番目しか残っていない。呼ばれていないのは私としおりだけだった。しおりはきっと自分がセンターだと思っている。あぁしおりにセンターとられてしまうのか...
【センターの隣の5番目は牧野しおり】
え...し、しおりが5番目?!
しおりの顔を恐る恐る見てみるとびっくりした顔をしていた。でもその顔はどこか怒っているような気もした。
【そして、2期生サイレントマジョリティーのセンターは佐伯日菜子!佐伯と牧野は欅坂の中でも1番の最年少だ!みんな抜かれないように頑張れ!あと2期生になってからの番組が決定した。欅ってかけない?の番組に出演が決まった。そこでサイレントマジョリティーを披露するからしっかり踊れるようにな!あと欅坂との共演だから!】
え...欅坂さんとの共演?!
私は胸がドキドキした。ドキドキというか嬉しいドキドキだった!
『平手友梨奈さんに会うっていう夢が叶うんだ♡』
私は嬉しくってたまらなかった。
よし!ダンスも頑張ろう!センターに選ばれたんだから!

私は自分のことに集中して気づかなかった...その時のしおりの気持ちを...