雨は相変わらずのリズムを刻んで降っている

雨に濡れてすべてがしんなりしているのに心だけは爽快だった

鼓動が止まらない

はじく音が降ってくる雨とシンクロしているみたいだ

「大丈夫?まだ走れる?」

「......もう無理」

そう言ってわたしは走る足を止めた