「えー、桜舞い散る……」



校長先生の長ったらしい話で、眠気が半端ない。よって現在私はそれと必死に格闘中。

堂々と寝てる人達いるけど名前も知られない内に先生に目つけられてるからね?めちゃくちゃ睨まれてるからね?


てことで私は頑張る。半目で凄い顔になってても気にしない





……スミマセン。初っ端からふざけました。結城心(ゆうきこころ)です。



一応今日から、華の(?)女子高校生なんです。入学式の真っ最中なんですよね、はい。


いや、普通ならさ


「あぁ、さっきの男の子は何組なんだろう。助けてくれたあの手、あったかかったなー……顔はよく見えなかったけど、ふわっていい香りしたなー……」


とかさ、


「どんな出会いがあるのかなー……いい、高校生活にしたいな!よし、頑張るぞ!」



見たいな感じで回想してんだろうけどさ。普通なら、そう普通なら。



私の場合、もう最初っから恋愛フラグボキボキに折られたからね?生えかけた所に上から潰されたからね?


そう、入学式の前



クラス表を見るために歩いていたら、人が沢山いて思いっきり男子にぶつかってしまった。


ここまでなら立派な恋愛フラグ建築しそうな感じでしょ?


でも残念!次でそれはなくなるよ!




「……わりぃ、ちっちゃ過ぎて見えなかった」


「……は?」




この時点で私は夢見た高校生活が崩れ去っていくのを感じた。