「優…。初めて大事にしてたのに、私で良かったの…?」



行為が終わった後、向かい合って座っている優に問いかける。



優は優しいから答えてくれただけで本当はしたくなかったのかもしれない。

ふと、今更ながらそんなことを思ってしまったのだ。






「…なんでかわかんないけど、西沢さんじゃないとしなかったと思う…。
西沢さんこそ、俺で良かったの?」





「……優じゃなかったら、しなかったよ。」






しばらく見つめ合ったまま、私達はまたそっとキスをした。




…この気持ちは、なんなのだろう。



このまま時間が止まってしまえばいいのにーーーーーーーー。