蒼side

蒼「兄ちゃん?」

紅「あお、久しぶりだな」

蒼「幻覚じゃないよね?」

紅「本物だ」

そう言って僕の前で笑うのは僕がずっと会いたかった兄ちゃん。

もう会えないって思っていた。

蒼「兄ちゃんごめん。
僕が弱かったせいで…」

紅「何言ってんだよ。
お前のこと守りたくて庇ったのにそんなこと言われたら俺がやったこと意味なくなるだろ」

兄ちゃんはいつもこうやって僕を元気づけてくれたよね。

何にも変わってないな〜。

僕の憧れの人であり、尊敬する人。

それなら、言うことは決まっている。

蒼「守ってくれてありがとう!
これからまたよろしくね!」

紅「あぁ!」


蒼「そういえば、兄ちゃんってどこにいるの?」

しばらく話してて気になったから聞いてみた。

紅「今は坂城組に住ませてもらっていて、働いているんだ」

「ちなみに財閥もな」って言う兄ちゃんはどこまですごいんだろう。

蒼「今幸せ?」

紅「あぁ!」

けど、満面の笑みで頷いてるのを見たら心配する気持ちなんか飛んでいった。

ピコンッ

じ 神代怜

(お菓子のところに来れるか?)

蒼「友達のところに行ってくるね!」

紅「またな。連絡よこせよ」

蒼「うん!」

さて、わがまま総長様のところに行きますか。

蒼sideend