sana side

家に帰ってため息をつく。



ー学校行きたくないな。



学校の先生に呼び出された理由は合唱コンクールのこと。



「パートリーダーは吹奏楽部に所属しているから忙しいけどあなた美術部だよね?」




「そうですけど・・」




「どうせ暇でしょ。ならもっとパートリーダーを支えないといい合唱は作れない。」




「・・・」




暇扱いされて、もっと支えろって言われて。



限界だった。



あんたにはわかんねぇんだよ。



教壇を蹴ろうとする足を抑えた。


・・・



部活だけやりたい。



すべてがうまくいくわけではないんだ。




宿題をやっているとき、ピロンとLINEが鳴った。




『無理すんなよ。てか、そんな疲れた顔しながら部活してる文化部ってなかなかいないしw』



晃からのlineだった。




慰めてくれてんだか、貶しているんだか。




『晃にはわからないでしょ』




なんかイライラするなー。