寂しいけど、レポートが終わったらまた会いにこよう!!
「あ、柊ちゃん!今日私忙しいから帰るね!」
階段ですれ違ったリビングから上がってきた柊ちゃんに声をかける。
するといつも無表情な柊ちゃんが少し驚いた顔をした。
そりゃそうだ。私がこんなに柊ちゃんに絡まずにあっさり帰ったのは初めてだ。毎回絶対柊ちゃんの部屋に押しかけて帰るもん。
そして私の目のあるものがとまる。
「…あそ、早く帰れば。」
「やばい帰る理由がなくなってしまった。」
「あ?何いってんだよ。」
「それ、」
そういって私は彼の手元を指差す。
彼は2つグラスを持っていて、一つにはコーヒー、そしてもうひとつには私の大好きなオレンジジュース。