「え?陸上部の助っ人?」

風音と一緒に帰るためにグラウンドまで迎えに行ってみたらいきなり、

『海音、一緒に走ろう!』

何て言われて、え?いきなりすぎて何が何だかよくわからないんだけれど。

「あ、違う違う。助っ人じゃなくて、本入部!」

「ほ、本入部!?」

これにはもっと驚かされて…

本入部って何?

助っ人じゃダメなの?

「まあ、後は帰りながら…ね?」

そんなの、周りで聞いてる花子ちゃん達もびっくりしてて、風音…何を企んでるの?

ちょっと、風音!?

「あのさ、海音、そろそろ本気で部活やらない?快斗も涼太もいるし、安心するでしょ?」

いや、それどころじゃないんだけれど。

結局、風音に無理やり手を引っ張られて、とりあえず一緒に帰る。